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最強を証明できるか。立ち技のメガイベント「ＴＨＥ　ＭＡＴＣＨ　２０２２」（１９日、東京ドーム）でシュートボクシング（ＳＢ）の元日本スーパーライト級王者・海人（２４）と対戦する〝怪物〟ことＫ―１ウエルター級王者の野杁正明（２９）が、決戦に向けた意気込みを語った。Ｋ―１中量級の頂点に君臨する男は、那須川天心ｖｓ武尊の舞台として注目を集めるメガイベントで特大のインパクトを残す。 　那須川ｖｓ武尊と並び、格闘技関係者の間で「もう一つのメイン」として注目を集めているのがこの一戦だ。６年間日本人に負けていない〝Ｋ―１の怪物〟と、１１連勝中の〝ＳＢの最高傑作〟海人の対戦は、日本中量級の頂上決戦と呼ぶにふさわしいカードとなる。 　この大一番を前に野杁は「国内では頭一つ抜けて、テクニックも倒す力もある選手の一人だと思います」と対戦相手を評価。その上で「映像を見れば見るほど（自分とは）力の差があると感じます。相手に何もさせずに倒すことが僕のテーマ。今回も怪物の異名にふさわしく戦いたいです」と貫禄をにじませた。 　必勝パターンも描いている。「できれば２ラウンドくらい戦いたい」と不敵な笑みを浮かべつつ「なかなか東京ドームでの試合ってできるものじゃないので楽しみたい。それに秒殺も面白いとは思いますけど、後で『あの一発が当たらなかったら…』とか言われることがあるじゃないですか。だったらそれよりも全てで圧倒して、みんなが『１０回やっても１０回野杁が勝つ』って思うような内容で終わらせたい」と言い放った。 　勝利の先に海外強豪勢との戦いも見据えるなど、もはや死角なしの怪物を支えるのがわが子の存在だ。２０１９年３月のジョーダン・ピケオー戦で敗れた際、当時２歳だった長女が帰りの車内で号泣した光景を忘れていない。 「それでもう『これ以上負ける姿を見せたくない』と思ったんです。戦うのは仕事ですし、生活のためにやっているんですけど、何が一番うれしいか？って言ったら、勝って嫁と子供が喜んでくれることなので。ずっと勝ち続けて、子供たちにとって最強のパパでいられるようにしたいんです」 　立ち技の頂点ともいえるイベントで、５歳になった長女と２歳の長男に〝最強パパ〟の姿を見せる決意だ。 　また、メインで那須川と対戦する武尊とは同じ「相模大野ＫＲＥＳＴ」で練習するチームメート。同じく頂上対決に向かう戦友に、野杁は「最初から最後まで、武尊君らしく後悔のないように楽しんでほしい。武尊君がＫＯで倒すと思いますよ。あの試合に判定はいらない。開始１秒から最後まで武尊君は倒しにいくと思うので、そこに期待したいです」ときっぱり。勝利の美酒をチームで味わう。

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