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プロボクシング4団体統一ライト級タイトルマッチは20日(日本時間21日)、米ネバダ州ラスベガスで開催される。19日(同20日)には前日計量が同地で行われ、4団体統一王者デビン・ヘイニー(24=米国)、挑戦者となる元3団体統一同級王者ワシル・ロマチェンコ(35=ウクライナ)がそろって登場。ヘイニーは134・9ポンド(約61・18キロ)、ロマチェンコは135ポンド(約61・23キロ)でそれぞれクリアした。  フェースオフ開始から約11秒後だった。顔を近づけたヘイニーは何かを話しながら平静を失い、両手でロマチェンコを思い切り突き飛ばした。陣営ら関係者に抱きかかえられて事なきを得たロマチェンコに対し、ヘイニーは陣営らチームとともに興奮状態でステージから飛び出した。  統一王者ヘイニーは「私がどれほど簡単に彼を押し返したか分かるか? 彼は体が小さい。私は彼に私の気持ちを押しこむつもりだ」と感情をあらわにしたが、ロマチェンコは冷静そのもの。「彼は私の手中だ。彼には力がない…怖いのだろう」と興奮気味だったヘイニーを分析していた。  19年にWBC世界ライト級は正王者がロマチェンコ、暫定王者がヘイニーだった。当時からヘイニーが対戦を希望していた「因縁」もあった。29連勝(15KO)無敗で、ユリキオス・ガンボア(キューバ)、ホルヘ・リナレス(帝拳)、ジョセフ・ディアスと王者経験者たちを下し、昨年6月にジョージ・カンボソス(オーストラリア)との2連戦でも連勝。4団体統一王者としてライト級で最強を証明してきた自負があるのだろう。  一方のロマチェンコは母国がロシアの侵攻に見舞われ、自国防衛軍に入隊。昨年6月、当時の3団体統一同級王者カンボソスとの再戦が中止となった。王座返り咲きのチャンスを1度逃し、ようやくたどり着いた王座返り咲きのチャンスとなる。
 
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