“笑いながら殴る女”こと18歳で長身、さらに現王者の美女ファイター。その長身や長い手足を活かした圧倒的な打撃力が王者同士の一戦でも炸裂。パンチ、ヒザ、ヒジとノンストップで猛打を振るう無慈悲なスタイルに放送席から「恐ろしい18歳」の声。ファンからも「進撃の巨人」「女子版セーム・シュルト」など、その可愛らしさを忘れるワードが飛び交った。一方、試合直後に見せた笑顔のポーズに対して実況は「ばっちりモデル級のポーズを決めて勝利」と試合中の冷酷なファイトスタイルとのギャップにただただ驚嘆した。 【映像】長身美女ファイターが衝撃KO モデル並みのポーズも 9月30日にシンガポールで開催されたONE Championship「ONE Fights Night 14」。スミラ・サンデル(スウェーデン)とアリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル)のストロー級 ムエタイ 世界タイトルマッチは、3ラウンドTKOでサンデルが勝利。一階級上のタイトルに挑んだ現アトム級ムエタイ世界王者のロドリゲスだが「進撃の巨人」ことサンデルの力にねじ伏せられた。
デビュー以来、上位ランカーをことごとく破壊してきた脅威の18歳サンデル。今回は一階級下のアトム級でスタンプ・フェアテックスとジャネット・トッドの2強を下し、2階級制覇を狙うロドリゲスを迎えての大一番。サンデルは昨年2月にシンガポールで開催されたONE Championship「ONE:FULL CIRCLE」でディアンドラ・マーティン(オーストラリア)からTKO勝利を収めた試合で、笑顔を見せながら前に出て、ダウンを奪うとカメラに向かってニッコリ。無邪気な笑顔から狂気すら感じさせるその様子に“笑いながら殴る女”と話題を呼んだことも。
ともに敵なし状態の両者だが、身長はサンデルが177センチに対してロドリゲスが160センチ。じつに17センチの差は、フェイスオフしてみるとまるで大人と子供状態。絶望的な身長差とリーチ差にファンからは「顔に届かない」「え?これで勝負するの」と驚きの声があがる。
ゴングとともにそんな予感が的中。試合開始からサンデルが遠距離からバッチバチに殴るいつものスタイル。往年のK-1ファンから「女子版セーム・シュルト」の声が上がる。打ち下ろしの猛打がことごとくヒットする悲惨な状況だが、ロドリゲスも近距離のヒジやボディ、アッパーなど積極的な攻撃を繰り出していく。
サンデルがロドリゲスのボディーショットに後退する場面もみられるなど、1ラウンドはロドリゲスの打撃が優勢。サンデルの額にはぷっくりと"血コブ”が浮き上がる。"まさか"と思わせるロドリゲスの健闘ぶりだったが、サンデルは冷静に対処。左フックを効かせヒザを連打して、試合の流れを徐々に変えていく。
1ラウンドは押し込まれるシーンが見られたサンデルだが、ここからが「笑いながら殴る女」の面目躍如。地獄の2ラウンドが開幕する。体格差を生かして圧をかけ、相手をケージ際に追い込むと少し距離をとってパンチ、近づいてヒザの無限ループ。掴みをふりほどいて顔面をガツガツと殴る修羅場にABEMA視聴者は「怖いよ…」「音がエグい」と絶望的なリアクション。その後もロドリゲスをサンドバッグのように殴り続けヒジ、ヒザ、ヒジ、ヒザと前に出続ける姿にABEMA解説・大沢ケンジは思わず「進撃の巨人だ…」「止まらないサンデル」など悲痛な声を漏らした。
3ラウンド、首相撲で勝負に出るロドリゲスだが、身長の差がいよいよ致命的に。力でねじ伏せられ上からヒジとパンチの連打。オープンフィンガーグローブでの打撃戦は、ガードの隙間から容赦なくロドリゲスの顔面を捉え続ける。それでも前に出て勝負に出るロドリゲスに「根性が凄い」「アッパレだ」「頑張って欲しい」などの声。
しかし、そんな声をかき消すようにサンデルは、ロドリゲスの首をつかまえて縦ヒジ、ヒザ、さらに長い脚を使って顔面へのヒザ。さらにケージに貼り付けてパンチとヒザでロドリゲスの心を折った。一方的な展開を確認したレフェリーが割って入り、TKO決着。1ラウンドに抱いた淡い期待はサンデルの笑顔と猛打の前に打ち砕かれた。
相手をボコボコにKOしたサンデルは記念撮影でもするかのようにニッコリとガッツポーズ。もはや無邪気な笑顔に狂気すら感じる冷酷な攻撃に視聴者も「北欧の処刑人」「こんなの倒す奴いるのかよ…」「ここまで強いと卑怯だ」と呆気に取られていた。そんな狂気の余韻に浸るように実況が「永遠に止まらない攻撃だった」と述べると、大沢は「誰か『止まらないスミラ・サンデル』で曲が書けるのでは?」と冗談交じりに感想を述べた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3bc8a480200aa8425c5af3aeaadfd4dd51cce5eb
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