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ボクシングやMMA界で長年カットマン(ラウンド間の傷の手当て人)のを務めてきた伝説の男ジェイコブ“スティッチ”デュラン(72=米国)が、14日掲載の英メディア「THE SUN」の取材で、過去最高に凄惨だった流血試合を明かし「失神しそうになった」と振り返った。 【フォト&動画】血に染まるマット!これがMMA史上最悪の流血試合だ  カットマンとは、前述の通り試合のインターバル中(ラウンド間)に、選手へのワセリンの塗布や目の腫れの冷却、そして裂傷した場合の止血作業を行う、なくてはならない存在だ。デュラン氏はその中で世界最高峰の技術を持つと言われ、ボクシングではクリチコ兄弟、タイソン・フューリー、日本の井岡一翔などのカットマンを務め、MMAでは長くUFCでも活躍。“魔術師”の如き職人技は広く知れ渡り、ボクシング映画「ロッキー」シリーズにも、実名出演しているほどだ。  そのデュランが先述の取材で、自分が経験した中で一番凄惨だったMMA試合を問われると、2005年10月開催の『Ultimate Fight Night 2』で実施されたウェルター級マッチ、ジョナサン・グレvsジェイ・ヒエロンを挙げた。  この試合は長年UFCのコメンテーターを務めるジョー・ローガンも“MMA史上最も血生臭い試合”を評したほど。試合はグレの強烈な顔面ヒザとヒジでヒエロンの額が割れ大流血。3R1分5秒、ドクターストップによりグレがTKO勝利を収めた。  第2Rに顔面カットで大流血するヒエロンをコーナーに迎えたデュラン。「カットした箇所は(ヒエロンが)笑うと今にも血管が飛び出しそうな状態だった。頭から足の先まで全身血塗れで、血の鉄の様な匂いで気を失いそうになった」と当時の状況を振り返った。  さらに、ドクターストップで敗れたものの、ヒエロンは最後まで戦いを諦めなかった自身を誇り、その“血染めのマット”を所属するエクストリーム・クートゥアのジムに飾っていると、デュランは逸話を語った。 「冷静に対処し、ファイターに対しポジティブな風を送り続けるのが我々の仕事」と語ったでデュラン。選手だけでなく、カットマンの職人技にも注目すると、より格闘技観戦を楽しめるだろう。

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