
プロボクシングのWBA世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(35)=志成=が1日、東京・目黒区の志成ジムで、IBF王者のフェルナンド・マルティネス(32)=アルゼンチン=と闘う2団体王座統一戦(7日、東京・両国国技館)に向けた練習を公開。マルティネスに明確に勝利し、WBC王者のジェシー・ロドリゲス(24)=米国=との3団体王座統一戦につなげることを誓った。
井岡はいつも通りに軽めの丁寧なシャドーボクシングを1ラウンド披露しただけだったが、鋭いまなざしで気合十分だった。
「すごく良いコンディションに仕上がっている。気合も入っているし、できることはやれたかな」
5月25日から6月23日までは試合前恒例の米ネバダ州ラスベガス合宿を敢行。WBC世界フライ級5位のアンジェリーノ・コルドバ(28)=ベネズエラ=をメインのパートナーとしてスパーリングを重ねてきた。日本でのスパーリングを合わせると、統一戦に向けては合計で約100ラウンドを闘ったという。
長年にわたり統一戦を熱望していたWBC王者だったフアンフランシスコ・エストラダ(34)=メキシコ=が、6月29日(日本時間30日)に米アリゾナ州フェニックスで、前IBF、WBO世界フライ級王者のロドリゲスに7回KO負けして王座から陥落した。井岡はダウンシーンしか見ていないというが、「一番は結果が気になっていた。最終的な自分の照準は今の段階ではバム(ロドリゲスの愛称)かなと思う。この試合に勝って、3団体の統一戦ができたらいい」と語った。
帝拳プロモーションと契約を結んでいるロドリゲスも、井岡vsマルティネスの勝者との3団体統一戦を日本で闘うことを希望しているが、エストラダvsロドリゲスには再戦条項があるため、次戦は立場を入れ替えての再戦が濃厚だ。
井岡が自身3度目の2団体王座統一戦で勝利すれば井上尚弥(大橋)に次いで日本選手2人目の2階級での2団体統一王者になると同時に、キャリアを通じて4団体の世界王座をすべて獲得するという偉業を成し遂げることになる。「マルティネス選手はすごく接近戦が強い選手。そこの距離で自分が勝らないと彼を止めることはできない。明確に勝ちたいと思っているので、彼が得意とする距離でも上回っていく。ただ単に打ち合いをするだけじゃ意味がない。僕のボクシング、スタイルの中で、彼の得意とする部分を上回れたらいいなと思って今回作ってきた。より近い距離で激しい試合にはなると思うけど、そういう覚悟でやってきている」と強い決意を述べた。
興行はインターネットテレビのABEMAで午後3時45分から独占無料生配信される。プロ戦績は井岡が34戦31勝(16KO)2敗1分け、マルティネスが16戦16勝(9KO)、ロドリゲスが20戦20勝(13KO)、コルドバが20戦18勝(12KO)1敗1分け、エストラダが48戦44勝(28KO)4敗。(尾﨑陽介)
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc06a507de4a91f5103c57d063708c9c3f86af9e



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