ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が21日、9月3日に東京・有明アリーナで行われる元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー(アイルランド)との4団体防衛戦に向け、神奈川・横浜市内の所属ジムで練習を公開した。高い意識が垣間見えたのが9分間のシャドー。パンチ一発ずつに意図があり、緩みは皆無だった。NTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で独占無料生配信。戦績は31歳の井上が27勝(24KO)、37歳のドヘニーが26勝(20KO)4敗。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)
【画像】「デカすぎ」「こんな化け物と…」 井上尚弥の練習パートナーと撮影した3ショットの画像
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慢心とはほど遠い。シャドーには美しさすら漂った。
井上が披露してくれたシャドーは3分×3回。大鏡に映る自分を見つめながら丁寧にパンチを打ち始めた。ジャブ、ストレート、フック、アッパー。初回は軽めに放ち、パンチの軌道、関節の角度を確かめていく。微妙に角度を変え、鏡の自分を正面から、次に側面からチェック。2回はロープを背負う場面もあれば、飛び込んでくる相手を避けるように左フックを放った。
フック一つとっても、遠近を使い分け。見学するこちらにもドヘニーがそこにいるイメージが浮かんできた。3回はテンポアップし、連打が多め。「自分の中で気を抜かないことを意識して練習してきて、一番よく練習したと思う。かなり追い込んだ」。ボクシングを始めておよそ25年。高い意識による毎日の積み重ねでたどり着いた達人の領域。極上の9分間だった。
公開練習は興行を盛り上げるため、メディア用の“絵作り”の意味合いもある。軽めに流すだけの選手も多いが、無駄にしていなかった。最近数試合の公開練習は井上も2ラウンドほどで終えることが多かったが、「最近見せていないよね」とこの日はサンドバッグ2回も合わせ、計5回を見せてくれた。
物足りない相手と指摘する海外メディアもいるが、挑戦者に最大級の警戒感を持つ。
「一番は心掛けを意識してきた。(楽勝ムードの)周りの雰囲気は感じます。自分にそういう気持ちはなくても緩みは出てきてしまう。だからこそ、言動も、練習も心掛けてきた。内容、ラウンド数を比べても、ネリ戦以上を意識しています。フィジカル練習を増やしたし、練習のトータルのラウンド数も増やした」
むしろオーバーワークにならないよう、気持ちを抑える必要があるくらい燃えている。https://news.yahoo.co.jp/articles/4d10cea5965f27d5552c4db0f214051e766edc51
https://x.com/kintrekin/status/1826220933922845138?s=46&t=miPHrqXb-NTvdNYV3uNgCQ
https://x.com/sportshochi/status/1826179210240745931?s=46&t=miPHrqXb-NTvdNYV3uNgCQ
https://x.com/kintrekin/status/1826220933922845138?s=46&t=miPHrqXb-NTvdNYV3uNgCQ
https://x.com/sportshochi/status/1826179210240745931?s=46&t=miPHrqXb-NTvdNYV3uNgCQ
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