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 米総合格闘技UFCフライ級5位の平良達郎(24=THE BLACKBELT JAPAN)が上位ランカー対決を制し、来年のUFC挑戦権を奪取する。12日(日本時間13日)に米ネバダ州ラスベガスで開催されるUFCファイトナイト244大会(UFC APEX)のメインで同級1位ブランドン・ロイバル(32=米国)と激突する。9日(同10日)はメディアデーの会見に出席。日刊スポーツのインタビューにも応じた。 【写真】最終調整するUFCフライ級5位平良達郎    ◇  ◇  ◇  サウスポースタイルのロイバル対策は万全に整えてきた。平良は「興味はあるか、と聞かれたので『はい、興味ある』と言ったら、すぐに決まりました」とマネジメント会社を通じ、7月下旬に約1週間、横浜市の大橋ジムでの打撃トレーニングが実現。4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31)らが所属するボクシングジムへ出げいこした。  井上のいとこで元日本、WBOアジア・パシフィック・スーパーライト級王者の浩樹(32)をはじめ、12年ロンドン五輪ウエルター級代表の鈴木康弘トレーナー(36)、元世界3階級制覇王者の八重樫東トレーナー(41)とのミット打ちを通じ、サウスポー攻略の打撃を学んだという。平良は「その時、もうロイバルとの対戦を想定していたので『対サウスポーはこういう入り方がいいんじゃない』と、いろいろアドバイスももらいました。すこしマスボクシング(軽めのスパーリング)もして『こういうところを気をつけたほうがいいよ』とアドバイスをもらいました」と収穫を口にした。  また八重樫トレーナーによるフィジカル練習にも参加。史上初の高校6冠を含むアマ10冠の今永虎雅(25)、アマ8冠の中垣龍汰朗(25)、22年世界ユース選手権バンタム級制覇などアマ7冠の実績を誇る坂井優太(19)、「横浜のタイソン」と呼ばれる田中空(23)、アマ6冠の「浪速の激闘王」田中将吾(22)らと一緒にフィジカルメニューを消化。メインイベントの5分5回の耐久力も想定しながら、体力、持久力の強化も図った。  普段は練習拠点の沖縄県でもボクシングジムに通っている。ボクシングと総合格闘技では打撃へのアプローチが異なるものの「新たな発見はありました。体の使い方、ボクシングはそこが洗練されている。体の連動が大事だなと思う。MMA(総合格闘技)だからこそ、いろいろな距離がある。そこでしっかりミートする。ミートする時の当たり方でダメージも変わりますし。ボクシング技術はMMAに必要だなとあらためて思いました」と強調した。  また8月にはロイバルと同じサウポーでDEEP同級&バンタム級同時王者の福田龍彌(32=MIBURO)を沖縄に招請し、10日間の集中合宿も実施。「毎日、一緒にトレーニングして。福田選手もサウスポーなので、タイプは違うけれど『こういう風にやった方がいいのではないか』とか助言をもらったり。スパーリングの中で感じるものがあった」と手応えを示した。  ランク1位ロイバルに勝てば、平良が1位に入ることは確実。来年にはUFCフライ級王者アレシャンドレ・パントージャ(34=ブラジル)とのタイトル戦が実現する可能性は高い。現在、日本人初のUFC6連勝中で「はっきりと明確に勝ちたい。打撃でもフィニッシュを狙っていますし、いろいろな角度からも攻めて攻めて、どこかで僕が倒しているのではないかと思っている。ランキング1位とやるということでUFCもそれだけ期待してくれているということ。しっかり勝ってタイトルマッチにつなげたいなと思っている」と気持ちを高揚させていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/423008d34f2ebd22afed0d9a5c1c176949a856d5IMG_9549
https://x.com/orth201085/status/1844274623128764691?s=46&t=miPHrqXb-NTvdNYV3uNgCQ